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思春期早発症や成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療を行う
日本小児科学会専門医が在籍している医療機関です。東京で、思春期早発症や成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療に注力しています。
日本大学医学部は、大正14年に専門部医学科として開設され、昭和10年に日本大学医学部附属板橋病院として板橋区に開院しました。開院以来、板橋区・豊島区・北区・練馬区の東京都区西北部地域における中核病院としての役割を持つほか、高度で先進的な医療を提供する特定機能病院としても知られてきました。
現在、38の専門診療科と診療センターによる診療体制を整えていることも特徴的。厚生労働省より、地域がん診療連携拠点病院の指定を受けており、地域において、がん医療の中心的役割も果たしています。
日本大学医学部附属板橋病院の小児科では、原則として中学卒業までのさまざまな症状のある患者様を診療しています。小児の専門診療画必要な場合には、出生前の胎児の頃より小児期を過ぎた成まで診療するケースがあります。
子ども一人ひとりが抱える健康の問題に対して、小児科医が架け橋となり、各科の医師や心理士などと連携を取り合いながら診療にあたります。
内分泌代謝外来では、低身長のほか、思春期発来異常・甲状腺や副腎の疾患など、さまざまな内分泌疾患を有する子どもの診療を行う専門外来です。低身長の疑いのある患者については、頭部画像検査や内分泌負荷試験などを検査をしたうえで適切な診断を行い、成長ホルモン療法や蛋白同化ホルモンの使用などの治療を実施したり、生活のアドバイスを行ったりしています。
日本大学医学部附属板橋病院では、思春期早発症の検査や治療を行っています。特発性思春期早発症に対しては、GnRHアゴニスト(※)の皮下注射を1か月(4週間)おきに実施し、特発性思春期早発症以外の思春期早発症は、原因疾患に準じた対応をしています。
(※)GnRHアゴニストとは、下垂体を持続的に刺激することによって、結果的に下垂体の反応性を低下させ、精巣・卵巣への刺激を抑制し、性ホルモンの分泌を抑制する治療。
低身長症の検査と治療に対応しています。成長曲線の上に過去の身長の記録をプロットして、標準との差が広がっているようなら成長率が低下していると考えられています。つまり、現在の身長の評価だけではなく、成長率という時間的な考慮も低身長には必要とされています。
低身長症の原因鑑別のため、血液検査や骨のレントゲンを撮影し鑑別を行います。また、染色体や遺伝子異常による低身長症の場合は、身体的な特徴を認めた時に染色体や遺伝子検査を実施して診断を確定します。
成長ホルモンを皮下注射で投与。
青木 政子先生
青木 政子医師は、日本大学医学部附属板橋病院の小児科・新生児科で助教授を務めている医師。内分泌疾患の診療を行っています。日本小児科学会専門医・厚生労働省 臨床研修指導医・児童福祉法小児慢性特定疾病指定医・日本糖尿病学会専門医です。