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小児の低身長治療にも対応している河北総合病院
東京都杉並区にある河北総合病院は、小児科をはじめ、救急集中治療科やがん診療部、循環器内科、心臓血管外科、脳神経内科などの診療科がそろっている医療機関です。
同院の小児科における診療重点領域は、小児救急・発達心療・アレルギー・医療的ケアを要する重複障害児医療の4つだとされています。小児科では、小児救急や発達・こどものこころ関連、アレルギー関連、内分泌・糖尿病・生活習慣病、検尿異常、川崎病など、幅広い疾患に対応しているのが特徴に挙げられます。
東京都杉並区で診療を行う河北総合病院は、地域医療支援病院の指定を受けている医療機関です。地域の医療機関より、紹介された患者を中心に医療を提供しています。
紹介された患者に対して適切な医療を提供し、症状が安定後、地域のかかりつけ医にて、安定した生活を送れるようサポートしているのが特徴です。
また直接受診された方に関しても、状態が安定した後に地域の医療機関を紹介し、その後の定期受診もなるべく負担が少なくなるよう配慮しています。
河北総合病院の小児科では、365日24時間入院対応が可能な小児救急診療体制を構築するほか、地域に暮らしている医療的ケアを要する重複障害児の医療入院およびレスパイトにも対応しています。
発達心療領域では、発達障害や不登校を対象とした診療および家族支援を行い、小児はもちろん、地域に暮らす方々のサポートをしています。
内分泌外来では、ホルモン異常によって引き起こされる症状や疾患の診療を行っています。低身長や成長率の低下といった成長障害やバセドウ病、思春期の問題に対応しています。
患者の状態を見ながら、必要に応じて負荷試験や入院検査などを行っています。また、小児の肥満や痩せ、生活習慣病などの診療も行っており、生活習慣の指導、栄養指導を実施するほか、必要に応じて薬物治療なども行います。
河北総合病院の内分泌外来に訪れる患者の中で多いのは、低身長だと言われています。
低身長の原因は多岐にわたり、問診や血液検査のほかに、成長曲線作成、画像検査などを行い、患者の状態を見たうえで診断をしています。
成長ホルモン分泌刺激試験は、1泊2日入院をして行います。成長ホルモン分泌不全症やSGA性低身長症などの症状が見られた場合、成長ホルモン治療を行うのが特徴です。
そのほか、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患などのや副腎皮質過形成、思春期早発症・遅発症といった疾患などにも対応しています。
これらの疾患には、各種ホルモン補充療法や抗甲状腺療法、性腺抑制療法などを行っています。鹿島 京子先生
千葉大学を卒業。小児内分泌・代謝、発達・こどものこころ、思春期といった分野を専門にしている医師です。日本小児科学会小児科専門医や日本内分泌学会内分泌代謝科専門医(小児科)、日本小児精神神経学会認定医などの資格を有しています。