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成長ホルモン治療に関わる専門クリニック
小児科の内分泌代謝分野を専門にしているクリニックです。低身長・成長障害、SGA性低身長、ターナー症候群など成長ホルモン治療に関わる疾患に対応しています。大阪大学医学部小児科での経験を積み、西日本の小児科において成長ホルモン治療の先駆的役割をはたしたクリニックです。保護者の悩みに寄り添いながら、治療可能かを診察と検査で的確に診断します。初診は30分以上の時間を確保。丁寧に話してくれるので、納得して治療をスタートできます。
低身長の判断は、科学的データにもとづいておこないます。成長ホルモン分泌が原因の治療が可能な低身長症と診断された場合の治療方法は、成長ホルモン投与です。寝る前に保護者がお尻の皮下に成長ホルモンを注射します。小さい時期は1日おき、大きくなれば毎日の頻度です。親が注射すると聞くと不安に感じる人は少なくありません。そのため、最初は丁寧に注射方法を指導します。成長ホルモンと糖尿病の注射は法律的にも親権者による医療行為が認められているため不安になることはありません。
身長を伸ばすのは、成長ホルモンの分泌です。成長ホルモンは熟睡しているときに最も分泌されるため、毎日きちんと熟睡できることが背を伸ばす上で大切です。しかし、お腹がいっぱいになると成長ホルモン分泌が抑えられてしまうなど、成長ホルモンの分泌は必ずしも安定しません。そこで大切なのは、生活習慣です。「夜食を取らない」「適度な運動は必要だけど、激しい運動は背が伸びにくくなる」「規則正しい生活をする」など、身長が伸びる生活習慣も指導します。
おなかにいる期間に応じた本来の大きさより小さく生まれた赤ちゃんであるSGA児の中で、生まれた後も成長が追い付かないケースをSGA性低身長と言います。また、染色体異常によるターナー症候群も低身長が特徴的です。成長ホルモンの分泌異常以外のSGA性低身長やターナー症候群にも対応しています。また、親から見て低身長だと感じても、治療が必要な低身長ではないことも少なくありません。低身長の判定や原因特定を行い、適切な治療を提供できる低身長の専門クリニックです。
成長ホルモン分泌異常が原因での治療可能な低身長の場合、成長ホルモン治療を行います。お尻の皮下に成長ホルモンを注射する治療方法です。成長ホルモンは寝ているときに多く分泌されるため、寝る前に保護者が注射する必要があります。保護者は、月に1回、受診して経過を報告し、1ヶ月分の注射液と注射器を持って帰るという流れです。適切な検査と正しい診断を受けることで、公的補助が利用できます。
お母さんのおなかにいる期間に応じた本来の大きさよりも小さく生まれた赤ちゃんでも、生まれた後は、2歳までに急速に大きくなり通常児と比較して極端に小さいということはなくなります。しかし10%ほどのSGA児は小さいままで低身長のまま大人になります。このSGA児に対して行う治療がSGA性低身長治療です。治療方法は低身長治療と同様に成長ホルモン注射を行います。
ターナー症候群が原因で低身長のケースもあります。ターナー症候群は染色体検査で診断できるようになっています。染色体異常が原因のため病気そのものを治す方法はありません。ただし、低身長の症状は成長ホルモン治療で改善可能です。また、二次性徴に異常が生じるケースには女性ホルモン剤での治療を行います。
野瀬 宰先生
成長科学協会の地区委員を務め、日本小児科学会と内分泌科(小児科)の専門医資格を持つ医師です。低身長に関する講演も行っています。関西の小児科では初めての成長ホルモン治療を開始した実績を持つ成長ホルモンの先駆者的存在。平成29年2月時点で916名の低身長患者を治療しました。共同研究で成長ホルモンの治療で最終身長が少しでも良くなる方法(性腺抑制療法)の研究実績もあるドクターです。