目次
低身長の改善を目指した専門外来
低身長を中心に小児内分泌疾患を扱う専門性の高いたなか成長クリニック。長年の経験と研究的な治療も含め、低身長の改善を目指し、専門的な外来を行っています。
1975年、日本で成長ホルモン治療が開始された当初から、成長障害の臨床を行ってきた院長が、2007年に小児医内分泌疾患を扱う専門性の高い同院を開業しました。
低身長は病気ではないことも多く、治療法が必ず見つかるわけでもありません。しかしながら、専門外来として長年の経験と成長のメカニズムを利用した研究的な治療法も含めた、低身長の改善を目指しています。臨床研究や後進の育成などに努めています。
院長は日本において成長ホルモン治療のスタート時から、一貫して成長障害の臨床を行っています。「成人身長になる機序―低身長思春期発来―」「低身長思春期発来にたいする蛋白同化ホルモン・性腺抑制併用療法の有効性」など、日本成長学会や日本小児内分泌学会で論文を発表しています。
2007年のクリニック開業後も自己資金での臨床研究を行っており、研究の実施においても倫理的妥当性と科学的合理性が、日本医師会倫理審査委員会で問題ないと確認されています。
低身長の治療方法は多くなく、しっかりと低身長の原因を判断することが大切です。原因を調べるためにも、初診時に出生から最近までの身長・体重のデータを準備してもらっています。
完全予約制となっているため、クリニックホームページから問診票と身長体重票をダウンロードして、記入して持っていくと受診がスムーズでしょう。
低身長で思春期に入った小児の成人身長は、平均より低いままで終わることがほとんどです。低身長思春期発来児に対し、性腺抑制療法として「リュープリン」を使用し、さらに蛋白同化ホルモンか成長ホルモンを併用すると、思春期の伸びが大きくなり成人になった際の身長が改善されることを学会でも発表しています。
ただし性腺抑制併用療法は保険診療の対象にはならず、自費治療となります。
甲状腺機能低下症の場合には、甲状腺ホルモンを投与します。そのほかの原因で低身長の場合には、成長ホルモン治療がありますが、現在この治療が認められている低身長の病気は、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、軟骨無形成症、軟骨低形成症、慢性腎不全性低身長症、Prader-Willi症候群です。
診断の結果、これらの病気に該当する場合には、保険診療で成長ホルモン治療を行います。
田中 敏章院長
成長ホルモン治療が日本で開始された1975年から、一貫して成長障害の臨床を行い、学会にも多数の論文を発表しています。2007年に自院を開業し、自費にて臨床研究を継続して行い、後進の育成や研究事業など精力的に取り組んでいます。