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低身長治療は、お子さまの身長を気になり始めた段階で、できるだけ早めに経過を見ていくことが大切です。
ここでは、低身長治療をいつから始めるべきか詳しく解説します。
参照元:日本産婦人科医会https://www.jaog.or.jp/note/思春期とは/
参照元:アイレッグクリニック【pdf】https://www.i-leg.jp/news/成長について_骨端線閉鎖とは?.pdf
低身長の治療は、お子さまの身長が少しでも気になった時点で、できるだけ早く専門の病院に相談することが大切です。
特に、一つの目安として小学生のうちに治療を開始することが適切な時期とされています。
お子さまの最終身長は、成長の記録とレントゲン1枚だけで予測が可能です。
そのため、早期に成長の経過を見ていくことで、治療が必要な場合は適切な時期にスタートできるでしょう。
低身長治療は、できるだけ早い時期の小学生からスタートさせることが適切と考えられます。
その理由には思春期という成長ホルモンの分泌が関わり、思春期開始時の身長がお子さまの最終身長を決定するからです。
思春期に入るタイミングは、男の子が12歳前後、女の子が11歳前後が平均とされているため、その時期までに受診すると良いでしょう。
早めに最終身長を計算して検査を行い、治療の計画を立てることで、適切なタイミングで治療が始められます。
以下に、男女の身長が止まるサインをご紹介します。
これらが始まったらタイムリミット!
その前に病院に行きましょう。
「極端な低身長ではないけど、もっと伸ばしてあげたい」というような場合には、最初から自費診療の低身長治療を行っているクリニックに行って、血液検査やレントゲンで調べてもらうのがいいでしょう。
保険がきかないホルモン治療は高額ですが、まずお子さまが身長があとどのくらいの期間伸びそうなのか、最終的にどのくらいの身長を目指せるのかを専門家に聞くのがベストだからです。
この「のびのびNavi」では、自費診療のクリニックも紹介していますので、ぜひ活用してください。
最終身長を決定する要素の一つとして、骨端線の状態がどうなっているのかが関係しています。
この骨端線は骨の両端にある隙間です。身長の伸びる余地を示しています。
骨端線があるうちは身長は伸びるのですが、年齢が進むにつれて骨端線が閉じていくと、身長は伸びなくなることが確認できるのです。
骨端線の状態を調べる場合は、手のレントゲン1枚あれば判別できるため、お子さまに大きな負担をかけることはありません。
この骨端線が閉じてしまう時期は、男の子は16歳前後、女の子は15歳前後であり、小学生のうちから早期に診察することが大切になります。
骨端線については、より詳しく紹介しているページがありますので、気になる方はリンク先に飛んでください。
低身長治療については、数々の論文において、その治療効果や適した治療開始のタイミングなどが示されています。
特に、治療開始の年齢は若い方が効果が高く、最初の1年間はより高い治療効果を得られることが特徴です。
実際の治療では、鉄分を積極的に摂取した栄養バランスの良い食事や適度な運動習慣、十分な睡眠といった生活習慣を整えていきます。
生活習慣が整うことで、体内の成長ホルモン分泌が促されるのです。
さらに成長ホルモン補充療法を行いますが、成長ホルモン治療の反応性は投与後、年々減弱していくという注意点があります。
できるかぎり高い治療効果を得るために、ほとんどの論文では単年ではなく2年、3年と数年単位で治療が行われていると分かるでしょう。
論文に関しては、YouTubeやInstagramなどで「身長先生」として低身長治療の情報を発信している田邊雄先生がブログで読み解いてくれていますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでください。